その一瞬に集中する力
”目の前の事に集中するとき、私たちの能力は最大化するー”
スポーツの大会や試合、試験、対人援助場面など、最高のパフォーマンスと結果を求められる人にとって、この原理はきわめて重要です。
なぜなら、目の前の事に意識が集中してない場合、いかに優れた実力と経験を備えてたとしても、本番でその力を出し切ることができなくなってしまうからです(持っていること、出せることは違います)。
特に、レベルの高い試合や局面になるほど、心(意識)は、普段と異なる動きをし始めてしまい、周りのちょっとした刺激や自分の内なる変化に気は奪われやすくなります。
- 練習では調子がよかったのに、なぜ…
- もしこのショットが外れたら…
- 自分だけ流れに乗れてない…
- 雰囲気に呑まれちゃう
- この感覚ーいつもと違う
- こんなはずじゃない
- 体のケガ、痛みは本当に大丈夫なのか
選手らが、自らのパフォーマンスに納得できず葛藤するとき、その背後には「目の前のプレーに集中しない心」があると言われます。
そこで、集中力の高め方を専門的にトレーニングする方法が開発され、一流の選手らも実践する手法があります。それが、マインドフルネスです。
マインドフルネス
スポーツ選手やプロアスリートにとって『マインドフルネス』が役立つのは、集中力の”正しい出し方”を身につけることができるからです。集中力の出し方には、プレッシャーやストレス対策も含まれます。
具体的なトレーニング要素には、心の本質(常に飛び回ること=モンキーマインド)に基づく、2つの心の使い方(集中力の高め方)を実践的に身につけます。
それは、『気づく力』『戻す力』の2つです。
|気づく力
気づく力とは、自分の中で”今何が起きているか”に気づくです(考え、身体感覚、気分など)。特に、自分の心(意識)が”今どこに向いているか”を気づこうとする心のことです。
|戻す力
戻す力とは、心(意識)が目の前の活動(今やっていること)からズレている場合に、もう一度意識をその事に戻す心のことです。
単純すぎるように聞こえるかもしれませんが、その単純さこそ、猛烈なプレッシャーや不安から身を守り、自分のプレーに浸かるための賢い心の使い方となるのです。
そして、この2つの心の使い方を効率よく練習できるのが、瞑想トレーニングです。
実際には、マインドフルネス瞑想と呼ばれ、いろんな瞑想トレーニングを体験しつつ、その質(気づく力、戻す力の習熟)をstep-by-step方式で高めていきます。
ご関心のある方は、当相談室のマインドフルネストレーニングほか、お電話でご相談ください。