|影響要因の見方
影響要因には、ストレス状況を和らげる正の働きがあります(ストレスの緩衝効果)。
例えば、「上司からのサポート」「同僚からのサポート」「家族や友人からのサポート」「仕事や生活の満足度」「仕事のコントロール度」「技能の活用度」「仕事の適性度」「働きがい」といった項目がそれに当たります。
これらの項目は、その実感が大きくなるほど、ストレスを緩和する有力な資源として、ひいては、ストレス解消に役立つ具体的な打開策ともなり得ます。
例えば、ストレス反応を強く感じながらも、「上司や同僚からのサポート」がある程度保てるのならば、その人たちとの交流を積極的に活用するのは好い案でしょう。
その人たちとの会話を通じて、働きやすい職場づくりのアイディアを探ることもできるし、もしかしたら、あなたの違和感をすでに気づいている人、同じような悩みを抱える人もいるかもしれません。
相談場面で往々にしてみられる傾向の1つに、イライラや疲労感、不安感を抱えるながら頑張っている労働者の中には、必要以上の仕事を自分でつくり出したり、業務の責任を独りで背負い込む状況が続いていたりするなど、サポートを求めにくい状況に陥っている方も少なくありません。
それは、必ずしもその方の性格による問題ではなく、むしろ職場状況が作り出す問題であることも多いのです。
そんな時は、思い切って、周囲に話しかけるのもいいでしょう。もし、そういう方がいない場合は、心理カウンセリングをご利用ください。
使える資源をおさえておこう!
当相談室のカウンセリングでは、あなたの中の”使える資源”を一緒に整理します。
- 仕事の興味、働きがい、キャリア目標の振り返り。
- あなたの強みや長所の明確化。
- 過去の困難を乗り越えた時の知恵やアイディア。
- 困った時に力になってくれる人。
- やる気や元気が出る言葉やアイテム、それを使うタイミング。
- もっとラクに仕事を進めるためのアイディア(一点集中術、to-doリスト法、過剰な仕事を上手に断るアサーティブスキルなど)。
- ストレス状況のより詳細な評価。
- セルフケアの始め方。
もちろん、コンディションに不調がある場合は、生活全般の水準(睡眠問題、日中の眠気、食事の様子など)や、抑うつ状態(スクリーニング検査)もみていきます。
必要があれば、医師(産業医、かかりつけ医、精神科医など)の利用を一緒に検討したり、医師宛ての『意見書』を作成して、医師との連携を図ることもできます。
当相談室では、カウンセリングに守秘義務を負うので、ご本人の許可なく個人情報を外部(会社側)へ伝えることはしません。
ストレスチェック結果の見方を一緒に振り返りたいという方は、お気軽にご相談ください。
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