他の人が普通にやり過ごせることが、自分には苦手に感じる…
- 小さな音が気になる…◇
- ちょっとした臭いにも敏感で…◇
- 食感や味覚も苦手なものが多い◇
- 人混みではなぜか息苦しくなる◇
- 狭い所、高い所が苦手で◇
- 車酔いがあって◇
- 光や灯りがまぶしく感じて…◇
- 早口で話されると訳がわからなくて…△
- 肌に触れる服の感覚に敏感で…◇
- 突然の音にビックリする…◇
- 後ろから人に近づかれるのが苦手◇△
- アルコール消毒液がヒリヒリ感じる◇
- マスクがとても息苦しくて…◇
- 胃や腸の感覚に敏感で◇
- 熱中症になりやすい△
- カメラのフラッシュの後何も見えなくなる◇
- 物や家具の角に足や手をぶつけやすい△
- 新しい場所では迷いやすい△
- こたつに入ると足の感覚がなくなる◇△
- 物をうっかり滑り落としたり、壊したりする△
- ドアを閉める音がつい大きくなっちゃう△
- 食器洗いの水がいつも周りに飛び散る△
- 名前を呼ばれても気づかないことがある△
- 独りごとをぶつぶつという◇△
こうした違和感は、もしかしたら「感覚の特性」と呼ばれるものかもしれません。
「感覚の特性」は、感覚(あらゆる刺激)の情報をキャッチするセンサーが、他の人よりも敏感であったり(過敏型)、鈍かったりする(鈍感型)傾向を言います。
これは、脳の発達の進み方による生まれつきの個人差とされ、その発達が平均の人たちより進んでいるものを過敏型(◇の項目)、逆にその発達が遅れているものを鈍感型とします(△の項目)。
その人の世界全体に大きな影響を及ぼす
感覚の特性は、その人が生きる世界全体に大きな影響を及ぼします。
私生活であれ、社会的場面であれ、感覚の特性があると、刺激への「反応」はどうしても大きくなります。
好きなものは非常に好んで求め、嫌いなものは恐れて避けるようになったりします。
それがプラスに働けば、とてつもない集中力を発揮して、発明や開発、作品化などの社会的貢献につながることもあります。
実際、私たちが毎日頼っているスマホやパソコン、電気、エンターテイメント(映画、ディズニー)、飛行機といった発明機器は、そうした発達の特性によってつくり出された『恩恵』と言われることもあります。
ですが、多くの場合、感覚の特性による身体の反応は、“変わりもの”とされ、特に“否定の対象”とされることが少なくありません。
- 性格の問題
- 我慢不足
- 怠けている
実際の支援場面でも、感覚の特性が『心理的な防衛機制』と解されてしまうこともあり、それによって”的外れな時間”が繰り返されたり、本当に必要とする対策やサポートが遅れてしまうことも少なくありません。
そこで、それを防ぐためのツールの一つとして、『感覚プロファイル』という心理検査があります。
この検査は、自分の感覚の特性の強さが、同年代の一般集団と比べて、どれくらい離れているか(独特であるか)を教えてくれます。
結果からは、4つの『感覚の体験の仕方』における強さを知ることができるほか(感覚過敏、鈍感、探求、回避)、『感覚の種類』(どの領域で現れるか)も知ることができるので、日常の場面ごとの対策を立てるのに役立ちます(聴覚・嗅覚、動き、視覚、触覚、社会的活動、聴覚の領域別)。
『発達障害があると言われたけど具体的対策がつかめずに悩んでいる』『就労に向けた自分の紹介文(ナビゲーションレター)を作りたい』という方にお勧めです。
ご興味があれば、一度、ご相談ください。